〜建物の湿気のこと〜

皆さま家における湿気に悩まされた経験はございますでしょうか。

湿気が家へ与える影響はたくさんあります。

例えば、湿気は結露を生み、カビの発生や腐朽菌の繁殖へ繋がってしまいます。

さらに、その影響でダニの繁殖やシロアリの発生などの被害も起こってしまいます。

もちろん身体への影響(倦怠感・熱中症になりやすくなる・
アレルギー疾患の悪化など)にも湿気は大きく関わっています。

今回は、湿気に備えた家づくりのポイントについてお伝えします!


■適切な換気システムの導入

人が暮らすのに快適な湿度は、夏場は55%〜65%、
冬場は45%〜60%が目安と言われています。

湿気がたまりやすい場所には、換気システムを設置し、
常に新鮮な空気を取り入れるようにすると効果的です。

特に、浴室やキッチン、トイレなどの湿気がたまりやすい場所は、
換気扇や排気口などを設置することで湿気を迅速に排出することが重要です。

ただし、雨が降っている時は外の湿度が高い場合が多いので、
窓を開けると逆に外の湿気を家に取り込んでしまい逆効果となってしまいます。

エアコンの除湿機能や除湿器を使って湿度を下げましょう。

冬場は部屋間の温度差で暖かい空気が温度の低い部屋に流れて冷えた壁や窓に結露を起こし、それにカビ菌が付着して繁殖する。
換気したことで部屋の空気が冷やされてそんな現象を起こす事もあります。

除湿機も便利な機械ですが、空気の澱みが結露やカビの繁殖を促す可能性が高いので、サーキュレーターなどで空気の澱みを防ぐのも大切です。


■適切な断熱材の選定

湿気がたまると、壁や床、天井などの内部に結露が発生し、カビの原因となります。

そのため、断熱材を適切に選定し、断熱効果を高めることで、
結露を防ぐことが重要です。

ただし、断熱だけを高めても気密が伴わないと意味がありません。
過去の日本の住宅は断熱性能のみに注視し気密性に目を向けていない住宅ばかりでした。
そこはご注意ください。


■適切な床下の対策

床下は、湿気がたまりやすく、湿気が家の内部に伝わってしまうことがあります。
そのため、床下には適切な断熱材を敷くことで、
家の内部に湿気が伝わるのを防ぐことができます。

■適切な建材の選定

建材の種類によっては、湿気に強くないものがあります。
と言うよりも、木造住宅は基本的に湿気には弱いです。

建材を選定する際は、湿気に強く、通気性が高く、
カビが発生しにくい素材を選ぶことが重要です。

出来れば調湿ができる建材を湿気の気になる所に採用するなど、
適切な建材の選択が必要になります。


■適切な室内環境の維持

湿気を防ぐためには、家の内部に十分な空気の流れを作り出し、
適切な湿度を保つことが大切です。

また、家の内部に湿気を発生させる原因を適切に管理することも重要です。

例えば、シャワーを浴びた後は換気扇を回すことを忘れず、
水分を取り除くようにしましょう。

毎日使用する布団はお天気の良い日は天日干し、
雨の日には布団乾燥機を使用するなどして湿気対策を徹底しましょう。


以上が、湿気に備えた家づくりのポイントとなります。

家を建てるうえで、工務店や設計士にこのことを相談することで、
より適切な湿気対策を施すことができます。

生涯の大きな選択、よりよいものになるようにしましょう。

住まいのカラーコーディネート

家づくりをする時に壁や床の色に迷われると思います。
理想のお部屋づくりをするためには、まずどんなテーマ・イメージにしたいのかを
決めることが大切ですが、なかなか思いつかないと思います。

<主なお部屋イメージの一例をご紹介します>
・ナチュラルスタイル
自然の風合いを活かし、部屋全体を白やベージュを基調とした明るめのコーディネート

・モダンスタイル
 まるでホテルの一室のような落ち着きのある洗練された空間
モノトーンで統一し、インテリアもシンプルなもので構成することが多いコーディネート

・カジュアルスタイル
 アクセントとなる明るいカラーを組み合わせ、
流行や好きなものを取り入れていくラフな雰囲気なコーディネート

上記のスタイル以外にも、様々な種類がありますので、
ご自身の好きなスタイルを探してみてはいかがしょうか。

作りたい部屋のイメージを決めたら、次にベースカラーを選択していきます。
ベースカラーとは、壁や床といった大きな面積を占めるものの色のことです。

リビングダイニングや水まわり、寝室など、空間の役割によって
カラーコーディネートの考え方は変わります。
お掃除のしやすさなども配慮しながら、色を検討していきましょう。

■リビングダイニング
明るいベージュやナチュラルなカラーを選択することで統一感を出すことができます。
ベースカラーはお部屋が狭く見えない明るめのカラーがおすすめです。

■洗面台・水回り
 ホワイト系、上品な雰囲気に見えるグレーやブラウン系、
ナチュラルな雰囲気になる木目調などがよく使われています。
 寒色系の色味は寒さを連想してしまうため、避けた方がいいかもしれません。

■子供部屋
子供部屋の色数はおさえることがポイント。
子供のものはどうしてもカラフルなおもちゃなどが多く、
色数が多いとそれだけでごちゃついて見えてしまうからです。
シンプルな色合いに差し色を加えることでおしゃれな子供部屋になります。

■寝室
寝室は1日の疲れを取る、リラックスできる空間にしたいもの。
刺激が強いカラーは眠りを妨げる恐れがあるため、
穏やかなカラーや落ち着きのある暗めのカラーで統一させることがポイントです。
 赤色は交感神経を刺激し、脳が活発になることから、
寝室のベースカラーとしては避けた方がいいでしょう。
赤色が好きな方は小物をアクセントとして使うなど、上手に取り入れましょう。

以上、お部屋のイメージ・ベースカラーをお伝えしましたが、
お部屋の空間づくりはインテリや小物・照明など、こだわるポイントは
多岐に渡るため、自分たちのお気に入りのトータルコーディネートを
見つけていきましょう。

住宅雑誌や住宅系のインスタグラムなどで参考になる様な写真を集め、担当設計士にご相談する方法もあります。
プロの意見も参考に、住まいを建てるこの時間を楽しんでください。

「『陽』を意識し、明るい玄関に」

玄関は人だけでなく、
自然界のあらゆる気も出入りする場所です。
このため、明るいイメージにする必要があり、
お掃除も丁寧にしておかなければなりません。

家族全員のその日履いている分の
靴だけを出しておくようにし、
その他は下駄箱にしまう癖をつけましょう。


明るい玄関には観葉植物や花も似合いますので、
お客様を迎えるにも雰囲気がよく、
お互いに気持ちのよい場所になります。

スペースがあれば、少し大きめの
「シンボル・ツリー」となるような
観葉植物を置くのも運気アップになります。


「家族の集まるリビングやダイニングはすっきりと」

寝室の次に長い時間滞在するリビングやダイニングなので、
「明るく暖かい」という居心地のよさを
大切にしなければならないのはいうまでもありません。


家具・インテリアもごちゃごちゃさせず、すっきりと整えます。
色も明るいトーンの色味で統一させて、
落ち着きを演出します。

テレビやオーディオ、ホームシアターなどの
家電製品も多い場所ですので、
観葉植物を置いてパワーのバランスを
保つようにすると良いです。


「寝室のベッドの位置」

平均的に8時間、つまり1日の3分の1を過ごす寝室。
その間はのんびりとリラックスしたり、
実際に睡眠をとったりと、無防備な状態となっています。

この「何もバリアを張っていない状況」で
暗く悪い気からの影響を受けないために、
落ち着いた雰囲気の寝室作りを心がけましょう。


特に重要なのはベッドの位置です。
ドアを開けてベッドが見える位置にあるのはよくありません。
ベッドの移動が可能なら、ドアの対角の位置に動かしましょう。

そして、ベッドを壁にぴったりとつけておきます。
モノが落ちにくくなるという実用面でも大切なことですし、
隙間を「強い気が通る」ともされていますので、
隙間を作ることはよくありません。

デリケートな方なら、眠りが浅くなったり、
睡眠時間が短くなったりすることもあるようです。


もしもベッドの位置をドアから見えないところ、
つまり気の流れから外せないときは、
ベッドとドアの間にスクリーンやパーテーションを置きます。

物理的なスペースが乏しいときは、
のれんや間仕切りカーテンを設置するのもよいでしょう。

マンションなどで、柱や梁の出っ張りが
部屋の隅に現れている物件があります。

これは壁刀(へきとう)と呼ばれ、
悪い気を発しているといわれています。

繊細な方ならば圧迫されているような印象を抱く部分です。
できればこの柱や梁部分を避けてベッドを置くようにしてください。
カーテンで隠すのも有効です。


以上、家づくり後でも気を付けられる
風水をご紹介してきました。


1日の3分の1以上を過ごす場所なので、
少しでも気持ちの良い空間にしたいものです。

以下に、今までお伝えしてきたことをまとめておきました。


・暗い玄関はNG。どうしても暗くなってしまうときは、
風通しに気をつけ、ライトで明るく保つことが大切


・体を清めるお風呂、不浄な物を流すトイレは鬼門に置かない。
間取り上仕方なかったときは、まめな掃除をし、観葉植物を置く


・階段には絵画、写真やカーテンを設置し気が通りやすくする。
写真や絵を飾るときは、方角に応じたものを


・寝室にはベッドヘッドの付いているベッドを置き、
ベッドヘッドはしっかりと壁につける。
枕元にスマートフォンを置くのは気の乱れを招く


・玄関には、「陽」を意識して少し大きめの
「シンボル・ツリー」となるような観葉植物を
置くことで運気アップ


・リビングやダイニングは「家の中心」に配置、
明るく暖かな雰囲気をつくる。
すっきりとしたインテリアに観葉植物を


・睡眠中に悪い気の影響をうけないよう、
ドアの対角の位置にベッドを移動。

難しい場合はドアから見えないようにするため、
ついたてなどでさえぎる

繰り返しにはなりますが、
家づくりの際に風水を気にしすぎると、
家づくり自体がなかなか進まなくなってしまう、
ということもあるかもしれません。

ただ、少しでも気持ちよく暮らしていくために、
無理のない範囲で取り入れていくのは良いのではないでしょうか。